クロナガアリの飼育を初めて1ヶ月経過しました。
産卵から3週間弱で各グループに幼虫を確認。
流石にもう追加の卵を産まないだろうと思ったので産卵数の計測を行いました。
試験管から全て取り出して、1つずつ確かめます。(大変でしたw)
結果は以下のようになりました。
グループ | 産卵数 |
A(女王1匹) | 11 |
B(女王1匹) | 12 |
C(女王1匹) | 10 |
D(女王3匹) | 25 |
E(女王3匹) | 26 |
F(女王5匹) | 44 |
G(女王6匹) | 47 |
女王1匹の平均産卵数は11個でした。ということは女王1匹につき10個程度は産卵する力があるということです。
ですがC,Dの女王3匹の2グループではほとんど差はなく平均25.5個となっています。単純に考えれば産卵平均数は3倍の33個ほどになっていてもいいはずです。予想よりも少ない結果になりました。
さらに顕著なのはF,Gのグループです。女王5匹では44個、6匹では47個でほとんど差はなくなってしまいました。
データが少ないとはいえ明らかに予想よりも低いです。
これは「女王数が多くても産卵数はあまり変わらない」というよりも産卵する数が緩やかになっていくと言った方が正しいでしょう。
ではなぜこのような結果になったのでしょうか。
おそらく単雌の場合、自分が死んだらコロニーはそこで終わりなので一度に多くの産卵をして、成長は遅くなってもできるだけたくさんのワーカーを産ませることを目的にしているのではないでしょうか。産卵数を抑えて、幼虫の成長に回してしまうと、次の世代のワーカーが生まれるのが時間がかかってしまいます。なるべく早く初期ワーカー数を増やしたいという狙いがあるのかもしれません。
一方、多雌であれば自分が全力で産卵しなくても初期ワーカー数は結果的に多くなるので、幼虫の成長を早くするために体力を温存しているのではないかなと。
予想だと、より女王が多いグループが先に(僅差かもしれませんが)ワーカーが誕生するのではないかと考えています。
また結果がわかりましたら報告します!
(*あくまで参考程度のデータです。ぜひご自分でも確かめてみてください)
- クロナガアリ飼育記1
- クロナガアリ飼育記2
コメント