【ヒメアギトアリ飼育記1】ミニチュア版アギトアリ!

ヒメアギトアリ属Anochetus

アギトアリは餌の飽きなどが原因で、飼育が難しいアリの一つです。

過去に飼育したときは、産卵もせずに死んでしまいました。。。😓

ですが!このヒメアギトアリは違います!!

アギトアリに比べて、餌の飽きがなく圧倒的に飼育をしやすいと言われています。

体長も4mmほどと小さく、1cmを超えるアギトアリの半分以下の大きさです。

属は違いますが、名前の通り、小型版アギトアリといったところでしょう。

小さいながらも、アギトアリ然とした180度以上に開くアゴがカッコイイです。

と言ってもまだ飼育を始めたばかりで、実際はどうなのか観察しながら調べてみようと思います。

とりあえず、採集時はワーカーが10匹ほど+女王1+幼虫数匹、繭多数です。

なんですが、採集したときに、羽化して間も無い有翅雌が1匹だけいました。

どうなるかと観察していたら、数日後に脱翅。オスもいないので完全に未交尾です。おそらくワーカー落ちでしょう。

有翅雌はいままであまり見つかっていなかったようなので、もしこの短期間で脱翅してしまうのが普通ならば、多く発見されていなかったのも納得です。

さて、飼育についてですが、はじめは密閉した平置き石膏ケースで開始。温度は25度前後です。

ですが、徐々に繭がカビて死んでいってしまいました。これはまずい・・・

ヒメアギトアリは主に開けた畑などの比較的乾燥した場所に生息しています。(今回採集したのは山の中でしたが)あまり湿度が高いのは、よろしく無いのかもしれません。

そこで少しでも通気をよくするためにフタに穴を空けて塞がずに飼育しようと思いました。

このアリは壁を登れないので天井に穴を空けるだけであれば脱走の問題ありません。

結局のところ、対処が遅かったようで繭はほとんどがダメになってしまいましたが、無事に産卵も始まってとりあえずは安定化したようです。

しばらくは昆虫ゼリーを与えていましたが、幼虫も育ってきているのでやはり肉も与えたい・・・。

レッドローチでもよかったのですが、ちょうど手元にヤマトシロアリがいたので〆ずに投与。

しっかりとハリアリらしく毒針でさして捕獲。

シロアリは動きも遅いので、ゆったり動くヒメアギトアリには獲物として最適かもしれません。今後もずっとシロアリだけで済んでくれれば嬉しいですねw

シロアリの肉塊をみんなで仲良く食べています。

女王(もはや新旧どちらか分からず)と卵と幼虫。小さい幼虫は壁に貼り付けられています。

ハリアリの幼虫らしく背中に粘着性のある突起(?)がついているのでしょうね。(今度ちゃんと写真を撮ります)

通気をよくしている分、乾燥も早いので注意をしながら観察を続けていこうと思います。

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